の、出だし。
「ある夜、闇の公子のひとりである妖魔の王アズュラーンは、興に任せて大いなる黒鷲の姿をとった。巨大な翼を羽ばたいて東へ西へと飛翔した。北へ南へ、世界の四隅へ。その頃、世界は平らかで、混沌の海に浮かんでいたのだ。火花のごとく小さなランプを掲げて眼下を這いずる人間の行列を見、海の波頭が岩浜に白花と砕けるのを見た。侮蔑と皮肉の眼差しと共に都々の高い石の望楼や塔門を飛び越え、ひと組の王と王妃が蜂の巣と鶉の珍味を楽しむあいだ、漕手らがオール相手に力をふりしぼっている、いずれの国かの高貴なガレー船の帆にほんの一瞬止まることもあれば、墨のごとき翼をとある神殿の屋根に休め、神々に関する人間の考えを声高に笑ったことも一度あった。」
もう持ってる本なんだけれど、もちろん読んだ本だし、私の座右の書の一つなんだけれど、あらためて読んでみるとやはり美しいこの文章! 耽美! 言葉に感銘を受ける本に最近出逢えない私には感涙ものです。この訳の素晴らしいこと。・`(ノД≦)`・。 思わず持ってる本なのに新装版を買っちゃったvvv あんなに好きだった都の名前なんか完璧忘れていた。嘆かわしい。アズュラーン様〜vvv 表紙が加藤俊章なのも嬉しい〜vvv
テレビで男子新体操団体を見たんですが、力強く格好良くて美しい。もっと広まって欲しい〜っっ。もっと見たぁ〜い! 新体操女子はあってどーして男子はオリンピックにないのよぅ!
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